DNPの印刷技術を極限まで高め、
アーティストの色調や筆致を限りなく忠実に再現する出力技術
DNP高精彩出力技術「プリモアート®」
原画に限りなく近い色調やタッチを忠実に再現し、繊細な階調表現が可能です。DNPが長年にわたり培ってきた画像修正のノウハウと出力機の持つ発色を最大限に活用し、専門スタッフによる色調管理と市谷デジタルスタジオでの撮影画像処理技術を組み合わせ、原画と比べて遜色ない出来栄えで、ご満足いただける商品を提供いたします。
画材紙・キャンパス・和紙・バックライトフィルムなど、多様な用紙に印刷できます。
「プリモアート®」の特徴
幅広い色域をカバーする
10色インキでの再現力
通常の印刷では4色のインキ(CMYK)を使用しますが、4色インキではRGBに比べて再現できる色の範囲が狭くなっています。
DNP高精彩出力技術 「プリモアート®」(以下、「プリモアート」)は10色以上のインキによって再現可能な色域が通常の印刷機よりも広く、その豊かな再現力によって複製画では原画のタッチや修正液の跡なども忠実に再現することができます。
デジタルで作成された原画の場合でも高い精度でRGBの表現に近づける事ができますので、プリモアートを使用することによって、デジタルイラストに存在しない『原画』と呼べる品質のものを出力することもできます。
細かな表現だけでなく、蛍光色のような明るい色域の再現も得意です。
左が通常の印刷物、右がプリモアートの複製画です。比べてみれば、色合いの違いは一目瞭然でしょう。通常の印刷物は、シアン(青)、マゼンダ(赤)、イエロー(黄)、ブラック(黒)という4色のインキを混ぜ合わせて色をつくっているため、表現できる色の幅に限度があります。そのため、微妙な色合いが再現できず、こんなにも色が変わってしまいます。
また、プリモアートは細かいインクの粒子を用紙に吹き付けて出力するので、細かく滑らかな表現ができます。
アーティストの細かな筆使いを再現する、
1億画素のカメラと職人の技術
もう1つ、プリモアートの大きな特徴は、アーティスト独自の微細な線やかすれなどを再現できることです。
松本光正さんの描いたミニカーのイラストでは、作者の細かい筆づかいや絵の具の濃淡、長い時間を経て変化した紙の風合いも原画に限りなく忠実に再現しています。
細かい筆づかいが伝わってきます
これを実現しているのが、超高解像度を実現した特殊なカメラです。原画の複写撮影には、通常は2,000〜3,000万画素で高解像度とされるなかで、プリモアートでは1億画素超の撮影が可能な高精細デジタルカメラ「PHASE ONE」を使用し、作品の色調や筆致、キャンバスや紙の目まで忠実に再現します。
高精細デジタルカメラ「PHASE ONE」
下のテスト撮影サンプルは、デジタルカメラの解像力を測るためのものです。左は一般的にプロが用いる約2,000万画素のデジタルカメラで撮影したもの、右がプリモアートで使用している1億100万画素のPHASE ONEで撮影したものです(当社テスト撮影による)が、その差は明らかです。
さらに、長年印刷現場で色調調整を行ってきた専門の職人がコンピューター
上で色を補正。原画の微妙な色調を忠実に再現しています。
プリモアートは、有名絵画や、企業の持つ歴史的価値のある資料などに
も使われており、多くの人がより気軽に鑑賞できます。
また、原画ではどうしても避けられない経年による劣化ですが、精緻なデータを取ることで、プリモアートでいつでも美しい状態での出力が可能になります。
※「プリモアート」は、大日本印刷株式会社の登録商標です。(第5257755号 2009年8月14日取得)
※記載された情報は2021年10月現在のものです。